経営者対談

タレント
「デヴィ夫人」× ワクセル

タレントのデヴィ夫人にインタビューをさせていただきました。

デヴィ夫人は、テレビやコメンテーターとしてご活躍されている傍ら、その知られざる社交界の一面を、ブログやYouTubeを通じて発信されています。さらに、NPO アースエイド・ソサエティを設立し、世界中の難民や地球温暖化問題に手を差し伸べる国際社交家でもいらっしゃいます。

今回は、美の秘訣や人生のモットーについて、デヴィ夫人のお考えや普段実践なさっていらっしゃることをお聞きしました。

インタビューの中でデヴィ夫人は、心のゆとりの大切さや、飽くなき挑戦心といったお話をしてくださいました。デヴィ夫人の美しさは外見の美しさだけでなく、内なる精神の輝きによって人々を魅了しているのだと感じます。

人の三倍以上の努力によって人生を変えてこられたデヴィ夫人の「人を惹きつける魅力」は、私たちがぜひ身につけていきたいものだと思います。

ずばり、デヴィ夫人の美の秘訣についてお聞かせください。

デヴィ夫人:そんなの、何もないのですよ。(笑)

そうね、どうしたらいいかな。毎日、朝起きたら鏡を見る、夜寝る前に鏡を見て休むなど、常に緊張感を持つことです。自分は人に見られていると思うこと。私にとって、人の視線がビタミン剤なのです。

あとは、身体のラインはなるべく保ちたい。胸を上げるブラや、ウエストがぴったりした洋服を身につけます。

逆にダボッとした服は着ないですね。人間の身体は甲冑の中に入れておかないと、油断してどこまでも大きくなってしまいます。特に日本人の身体は、何百年も帯を締めていたので、胴長でお尻も下がっています。今ではだいぶ矯正されてきて脚長の美人がいますけれど、腰の位置は下がっています。

それから、畳の上に座る習慣。あれは足の形には非常に悪いですね。中国人や韓国人の足は綺麗ですよね。昔から、立ち、椅子に座る生活でしたから。日本人の身体は、着物と畳の上に座る習慣のために、非常に足太です。これからはどんどん直っていくと思いますけれどもね。

そして、姿勢に気をつけています。日本人は非常に姿勢が悪い。猫背になると酸素を吸い込む量が少ないから疲れやすくなる。逆に、胸を張っていると酸素の吸収が自然と多くなるので疲れにくくなる。ヨガをやっている人は、いかに酸素を取り入れるかを習慣化しているため、ヨガを習うのも良いですね。

姿勢の悪い歩き方は変えましょう。胸を張って、おなかを引っ込めた歩き方をすると、自然と酸素を吸収する量が増えます。お肌のためにも、酸素は非常に大事だと思います。

最後に、食事。私が気をつけていることは、脂身が多いものは食べないことです。 夜はお呼ばれが多いし、外で食事を頂くことが多いけれど、昼間はお家にいるため、日本食中心にしています。日本食はクリームやチーズ、バターはあまり使わない。よく食べるのは、豆、ごま、わかめ、野菜、魚、椎茸、お芋など。私のお家の冷蔵庫を開けるとお豆腐やわかめが多いです。お魚も干物みたいにして、焼けば食べられるものが多い。お野菜はなるべく多く摂ろうとしていますね。シンプルな食生活を心がけています。

朝は、果物だけを食べています。果物を食後に食べるのは良くないんですよ。果物は胃の中で発酵しますから、一緒に食べたものにも影響します。果物は単体で食べたほうが良い。朝起きて一番必要なのは、糖分なんです。脳に糖分を送ってあげないといけないですから。

インタビュアー:デヴィ夫人の交友関係はとても広く、華やかなイメージがあります。社交界の方々とのお付き合いなどもありお忙しい中で、たくさんのことに気を遣っていらっしゃるのですね。

デヴィ夫人:私、芸能界の人たちのお付き合いは、ほぼゼロです。スタジオではご一緒にお仕事を楽しくして、収録が終わったら別れます。私の住む世界と彼らの住む世界が全く異なるため、残念ながらまったくお付き合いがないのです。

私のブログやYouTubeを御覧ください。そうすると私の生活がわかりますので。 夜は、各国大使館のパーティに呼ばれますし、私の友達が主宰しているパーティにもお呼ばれします。たえずディナーの約束が入っていますし、歌舞伎やオペラを鑑賞したり、色々な事をしています。

なので、芸能界の方とお付き合いする時間がないのです。芸能界の中では、美川憲一さんや神田うのちゃんくらいですね。それもそんなに会えない、電話で話すくらい。みんなお互いに忙しいですからね。

著書「選ばれる女になりなさい」の最後にも書かれていた、デヴィ夫人のモットーについてお聞かせください。

デヴィ夫人:私が作った造語「秀雅(しゅうが)」。3つの「ゆうが」の上に来る生き方です。こころのゆとりを持つことが大切です。

まずは、遊ぶという字に雅と書いて「遊雅」。つれづれなる遊び心。人は余裕があれば、遊び心が出てきますよね。遊雅なことだと思うんですよ。

2つめは、心のゆとりを持って生きる裕福の裕を当てた「裕雅」。 3つめは、美しいものを見ると人の心は優しくなる「優雅」。

「遊雅」、「裕雅」、「優雅」の3つの「ゆうが」の究極を「秀雅(しゅうが)」と名付け、私の人生のモットーにしています。私が死ぬ時に思い残すことがないという状態で、死にたいなって思っています。

インタビュアー:「秀雅(しゅうが)」、素敵な言葉ですね。そういった想いを込めて作られたのですね。その言葉はいつ頃できましたか?

デヴィ夫人:私が50歳の時です。ホテルオークラに泊まっていてテレビを見ていたら、4500人の百歳を越えた人がいる。今は100歳を超えているかたが6万数千人いて、100歳を超えることが夢じゃなくなったことを知りました。

約30年前は4,500人程度だったんですよ。テレビを見て、それで「え?!」って思って。100歳って昔は想像もつかない。50歳の時に「まだこれから50年生きられるんだ!」と思い、「じゃあ、スカルノという姓を取り去って、自由に生きてみたいな」と思いました。夢かもしれませんが、実現できたらと思うと素晴らしいことだと思います。

自分の中の革命ですよね。あと50年生きられるんだ!50年繰り返すことができるんだって。その時は、本当に驚きでした。100歳ってびっくりしましたね。

インタビュアー:好奇心がおありで、色々な事ができるんだと昔から思っていらっしゃいましたか?

デヴィ夫人:あの人にできて、私にできないことはありえない。同じ人間じゃないですか。自分の挑戦する、挑むという気持ちが失くなったら、歳を取ったんだなって思うんです。

加藤タキさんのお母さん(シヅエさん)。女性で初めて衆議院議員(1946年)になられ、その後参議院議員(1950年〜1974年)も務められたかたで、104歳で亡くなられたんです。99歳の時に、病院に入院、その時ベッドで本が読めないと、目の手術をしたそうです。99歳で目の手術ってすごいでしょ。本が読めないと退屈だと言って、99歳で目の手術をなさったんです。だから、上には上がいるんですよ。

あと人間は、物質にあまり恵まれすぎてはいけないと思うんです。なぜなら、精神力が落ちるから。今の日本人の精神力はどんどん低下していると感じます。

戦後、早期復興したのは日本とドイツ、イタリアの三国同盟を組んだ国々なんですけれど、その中でもいち早く復興を成し遂げたのは、日本人なんですよね。戦争で受けたダメージを、ハングリー精神で復興してきました。

そして、教育水準が高かったから復興が早かったんです。江戸時代には寺子屋があって、文字は書けたし、計算はできたし、そろばんも弾けました。戦後何年間も教育水準が一位だったんですよ。

そして、その時代に引きこもりなんてあるはずないんですよ。今の時代の引きこもりはどうやって食べているわけですか?親のすねかじり?政府の補助?補助金で生活?

引きこもりや不登校、これらは深刻な社会問題なのに、全然解決していません。引きこもりや不登校だけでなく、いじめ問題も解決していません。教師のいじめ問題もひどかったけど、子供のいじめ問題もひどいですね。

人間はやはり、物質にあまり恵まれない状態がいい意味でのハングリー精神を持ち、イデオロギィで戦う。私達が子供の頃は「働かざる者食うべからず」だったけれど、今は社会保障で食べている人も多くいる。そんな世の中が変わっていくことを願っています。

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